「なんだか最近、家の中の空気がこもっている気がする」「換気してるはずなのに結露が出る」——そんな悩みを抱えていませんか?
それ、もしかしたら24時間換気システムの汚れが原因かもしれません。
積水ハウスの住宅には、最新の24時間換気システムが導入されており、空気の流れを計画的にコントロールしています。
しかし、どんなに優れた設備でも、掃除を怠れば性能はどんどん落ちてしまいます。
本記事では、積水ハウスに住んでいる方やこれから住む予定の方に向けて、24時間換気システムの正しい掃除方法やフィルター交換のタイミング、プロへの依頼の目安など、実用的な情報をたっぷりご紹介します。
家族の健康を守るために、今すぐ始められる「換気システムのメンテナンス習慣」を、ぜひこの機会に身につけてください。
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積水ハウスの24時間換気システムの仕組みや特徴が分かります。
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フィルターや換気口など、各部位の正しい掃除方法が理解できます。
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掃除に必要な道具と作業前の準備について知ることができます。
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フィルターの交換時期と選び方のポイントが明確になります。
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自分で掃除するべきか、プロに依頼すべきかの判断基準がわかります。
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換気不足による健康や住宅へのリスクを回避できるようになります。
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家族の健康を守りながら、快適で清潔な住まいを保つコツが身につきます。
目次
積水ハウスの24時間換気システムとは?仕組みと役割を知ろう
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24時間換気システムの基本的な仕組み
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積水ハウス独自の換気システムの特徴
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換気が与える室内環境への影響
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フィルターの役割と重要性
24時間換気システムの基本的な仕組み
住宅の快適さや健康を保つために、24時間換気システムはとても重要な役割を果たしています。
このシステムはその名の通り、昼夜を問わず常に家の中の空気を入れ替えることで、汚れた空気や湿気、臭いを外へ出し、代わりに新鮮な外気を室内に取り入れる仕組みです。
一般的に、24時間換気は「第一種換気」「第二種換気」「第三種換気」といった分類があります。
積水ハウスで多く採用されているのは「第一種換気」と呼ばれるタイプで、給気と排気の両方に機械を使用して空気の流れを制御します。
これにより、外気温や風向きに左右されにくく、安定した換気が実現できるのが特長です。
この換気の仕組みは、一見地味に思えるかもしれませんが、実は家族の健康や住宅の寿命を左右するほど重要です。
室内には、料理やお風呂、トイレなどから発生する湿気や臭い、さらに家具や建材から出る化学物質(例:ホルムアルデヒド)など、さまざまな汚染物質が含まれています。
これらが室内にこもると、アレルギーやシックハウス症候群の原因になることがあります。
しかし24時間換気をしっかり行えば、こうした物質を自動的に外へ出してくれるため、健康的な空気環境を維持できます。
加えて、結露やカビの発生も抑えられるので、家そのものも長持ちします。
このように、24時間換気は住宅の「呼吸器官」のような存在なのです。
ただし、このシステムがきちんと機能していなければ意味がありません。
空気の通り道であるダクトやフィルターにホコリがたまると、換気効率が悪くなり、逆にカビの温床になることもあります。
そのため、定期的な掃除やメンテナンスが欠かせないのです。
積水ハウスでは、気密性・断熱性が非常に高い設計がされています。
そのため、空気の流れは計算され尽くしており、換気システムが常に正しく作動していることが非常に大切です。
こうした理由から、積水ハウスの24時間換気システムの仕組みを理解し、正しい掃除や手入れを実践することは、快適な暮らしを守る第一歩といえるでしょう。
積水ハウス独自の換気システムの特徴
積水ハウスの住宅に搭載されている24時間換気システムは、一般的なシステムと比べて一歩進んだ独自の設計と工夫が施されています。
その目的は、住む人が一年中快適に、そして健康的に過ごせるようにすること。
この目標を達成するために、積水ハウスでは「熱交換換気システム」や「高性能フィルター」など、複数の技術を組み合わせたハイブリッドな仕組みを採用しています。
まず注目すべきは、熱交換型の第一種換気システムです。
一般的な換気では、外の冷たい空気をそのまま取り入れることで、冬場に室温が下がってしまうというデメリットがありました。
しかし、積水ハウスのシステムでは、室内の温かい空気の熱を利用して、外気を室温に近づけてから取り込む構造になっています。
これにより、冷暖房効率を落とすことなく換気ができ、光熱費の節約にもつながります。
次に注目したいのが、空気の流れの「設計力」です。
積水ハウスでは、家の中の空気の動きを綿密に計算した上で、給気口と排気口の位置を最適に配置しています。
例えば、リビングや寝室など「きれいな空気が必要な場所」には給気口が設けられ、トイレやキッチンなど「臭いや湿気が発生しやすい場所」には排気口が設置されます。
このレイアウトにより、家全体に新鮮な空気が効率よく循環するようになっているのです。
また、静音性にも優れています。
通常、機械換気を行うと「ファンの音」や「風の通り音」が気になることがありますが、積水ハウスでは換気ファンやダクトに防音構造を採用し、ほとんど音が気にならないように工夫されています。
特に夜間の睡眠中でも、静かに空気が入れ替わっている状態が保てるのは大きな魅力です。
さらに、フィルター性能の高さも特筆すべき点です。
多くの積水ハウスの物件では、花粉やPM2.5といった微粒子の侵入を防ぐために高性能フィルターを採用しています。
これにより、外気に含まれるアレルゲンを大幅にカットし、アレルギー持ちの方や小さなお子様、高齢者にも優しい住環境が提供されます。
しかし、これだけ優れたシステムであっても、汚れやホコリが溜まれば本来の性能は発揮できません。
特に高性能フィルターは目が細かい分、詰まりやすく、定期的な掃除や交換が必要になります。
また、熱交換ユニットにもホコリやカビが発生すると効率が落ちてしまうため、半年〜1年ごとにメンテナンスするのが理想的です。
このように、積水ハウスの24時間換気システムは「空気の質」にとことんこだわった設計になっており、住む人の快適さと健康を第一に考えた構造になっています。
それだけに、日常的な掃除や定期的な点検がとても大切になります。
この後の項目では、どのように掃除すればよいのか、またどんな道具が必要なのかを詳しく解説していきます。
換気が与える室内環境への影響
積水ハウスのような高気密・高断熱住宅において、24時間換気システムは「家の空気を管理する心臓部」といえる存在です。
その働きが、室内の空気環境にどのような影響を与えるのかを理解することは、健康で快適な暮らしを維持するうえで非常に重要です。
まず、湿度のコントロールが大きな役割の一つです。
日本の気候は季節ごとに大きく変化し、特に梅雨時や冬場の結露が問題になることがあります。
24時間換気システムがきちんと機能していれば、湿気がこもるのを防ぎ、室内の湿度を一定に保つことができます。
これにより、カビやダニの発生が抑えられ、アレルギー症状の原因を減らすことができます。
特に寝室やクローゼット、押し入れなど空気が滞留しやすい場所では、換気が行き届いているかどうかで、家全体の健康状態が左右されると言っても過言ではありません。
適切な換気は、壁紙のめくれや建材の劣化を防ぎ、家の寿命そのものを延ばす効果もあります。
次に、臭いの管理という点でも換気システムは大活躍します。
料理やペット、タバコ、トイレなど、日常生活の中には様々な臭いの発生源があります。
これらの臭いを外に排出し、新鮮な空気と入れ替えることで、快適な空間が保たれます。
積水ハウスの換気設計では、臭いの発生源に近い場所に排気口が配置されているため、臭いが家全体に広がりにくくなっているのが特長です。
また、現代の住宅では使用される建材や家具から化学物質(VOC:揮発性有機化合物)が放出されることがあります。
これが室内にこもると「シックハウス症候群」と呼ばれる健康被害を引き起こすことがあります。
換気システムがしっかり機能していれば、これらの有害物質も効果的に排出され、空気の質が保たれます。
特に新築住宅やリフォーム直後の住まいでは、換気の重要性は非常に高いです。
また、近年は花粉やPM2.5などの屋外からの侵入物質にも注意が必要です。
積水ハウスの高性能フィルターを備えた換気システムであれば、これらの粒子を大幅にカットすることができ、屋内をクリーンな空間に保てます。
これは花粉症の人や小さな子ども、高齢者など、健康に敏感な方にとって大きな安心材料になります。
一方で、こうした効果を最大限に発揮するためには、システムが常に正しく作動している必要があります。
フィルターの詰まりやファンの故障などがあると、空気の流れが滞り、かえって空気が悪化するリスクもあります。
そのため、定期的な点検と掃除が欠かせないのです。
室内環境は目に見えないからこそ、油断しがちです。
しかし、空気の質は私たちの健康や快適さに直結しています。
積水ハウスの24時間換気システムは、その空気を見えないところで守ってくれている存在です。
その存在をしっかり理解し、正しく管理していくことが、快適で健康的な住まいづくりには欠かせません。
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正しい掃除方法とメンテナンスの頻度を解説
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掃除に必要な道具と準備
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各部位の掃除手順(給気口・排気口・フィルターなど)
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フィルターの交換時期と選び方
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プロに頼むべきか?自分でできるかの判断基準
フィルターの役割と重要性
積水ハウスの24時間換気システムにおいて、フィルターは非常に重要なパーツのひとつです。
換気システムの中で、外から取り込む空気と室内から排出する空気は、目に見えない無数の微粒子や汚れを含んでいます。
この空気の中には、花粉、PM2.5、黄砂、虫、ほこり、排気ガス、ウイルスなど、体に害を与える可能性がある成分が多く含まれています。
これらの異物をキャッチし、室内の空気をクリーンに保ってくれるのが「フィルター」の役割です。
特に積水ハウスのような高気密・高断熱住宅では、窓を開けての自然換気に頼らず、計画的に機械で換気を行う構造になっています。
そのため、フィルターが果たす役割は非常に大きく、住宅の中に取り込まれる空気の質を左右すると言っても過言ではありません。
積水ハウスでは、住宅の設計や地域の気候に合わせて、複数種類のフィルターが使われています。
たとえば、標準装備されている「プレフィルター」では、大きめのホコリや虫などをキャッチします。
さらにオプションで導入されることがある「高性能フィルター」は、PM2.5や花粉など非常に細かい粒子も取り除くことができる仕様です。
こうしたフィルターの性能は、アレルギー体質の方や小さなお子さん、高齢者のいる家庭にとってはとても大きな安心材料になります。
また、換気システムの中には「熱交換機能」が備わっているタイプもあります。
このような機能をもつシステムでは、フィルターが目詰まりを起こすと、熱交換効率が著しく低下してしまいます。
熱交換器に汚れた空気が流れ込むと、結露やカビの原因になり、室内の空気が逆に汚れてしまう可能性もあります。
しかし、どんなに高性能なフィルターでも「メンテナンスフリー」ではありません。
時間が経つにつれてフィルターにはホコリやゴミがたまり、目詰まりを起こします。
空気の通り道がふさがれると、換気効率は大きく下がり、フィルターの中にたまった汚れが湿気やカビの原因となることもあります。
そうなると、せっかくの換気システムが逆効果となり、健康被害を引き起こすリスクも否定できません。
そのため、フィルターの定期的な清掃や交換は必須です。
掃除の目安としては、3か月に1回の清掃、1年に1回の交換が推奨されることが多いです。
もちろん、これは使用状況や地域によって異なります。
花粉の多い春や、砂ぼこりの多い地域では、もっと頻繁な掃除が必要になることもあるでしょう。
積水ハウスでは、引き渡し時に各家庭ごとに合わせたマニュアルが用意されており、その中に適切なフィルターの管理方法も記載されています。
フィルターの型番や交換品も記載されているため、純正品を取り寄せて簡単に交換できるようになっています。
また、フィルターの掃除自体はそこまで難しくありません。
掃除機で軽くホコリを吸い取ったり、水洗いして乾かすだけでOKな場合も多く、定期的に習慣化することで手間も減ります。
大切なのは「放置しないこと」。
家族の健康と住まいの快適性を守るために、フィルターの状態を定期的にチェックすることがとても大切です。
空気は目に見えませんが、その質は私たちの体調や気分に直結します。
積水ハウスの換気システムを最大限に活かすためには、フィルターの管理が肝心です。
正しい知識と日頃のメンテナンスを忘れずに行うことで、いつでも安心して深呼吸できる、快適な住まいを保つことができます。
掃除に必要な道具と準備
積水ハウスの24時間換気システムは、快適な住まいの空気環境を維持するうえで非常に重要な設備ですが、その性能を長く保つためには定期的な掃除が欠かせません。
特にフィルターや給気口・排気口といった空気の通り道にはホコリや汚れが溜まりやすく、放置すると換気効率が低下し、健康被害や住宅の劣化にもつながる恐れがあります。
とはいえ、掃除を難しく考える必要はありません。
基本的な道具を揃え、しっかり準備を整えれば、誰でも安全かつ効率的に掃除を行うことができます。
ここでは掃除に必要な道具と、作業前の準備について詳しく解説します。
まず、最低限そろえておきたい掃除道具は以下の通りです。
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掃除機(できればノズル付き)
フィルターや換気口周辺にたまったホコリを吸い取るのに便利です。ノズルが細めのタイプなら、狭い部分にも届きやすくなります。 -
柔らかいブラシまたは古歯ブラシ
細かい網目のフィルターや、排気口の格子部分などを優しく掃除するために使います。傷つけないように毛の柔らかいものを選びましょう。 -
中性洗剤
フィルターやパーツを水洗いする際に使用します。強力な洗剤は素材を傷めるおそれがあるため、必ず「中性」と明記されたものを選んでください。 -
バケツや洗面器
フィルターの浸け置き洗いに使います。大きめの容器があると便利です。 -
ゴム手袋
手荒れ防止のためにも、洗剤を使う作業時は着用しましょう。衛生面でも安心です。 -
乾いたタオルやキッチンペーパー
洗った後の水分をふき取るために使用します。すぐに乾かすことでカビの発生を防ぎます。 -
脚立または踏み台
換気口が高い場所に設置されている場合、安全に手が届くように安定した足場が必要です。 -
交換用フィルター(必要に応じて)
掃除ではなく交換が必要な場合に備えて、あらかじめ予備を用意しておくとスムーズです。
次に、掃除の準備として必ず行っておきたいことがあります。
まずは換気システムの電源を切ることです。
通電したまま掃除を行うと、ファンが回転したり、誤作動を起こす可能性があるため非常に危険です。
取扱説明書を確認し、安全に停止する手順を守って作業を始めましょう。
また、フィルターや各パーツを外す前には、スマホなどで設置状態を撮影しておくと便利です。
元に戻すときにどの部品がどこにあったかがすぐにわかるため、初心者にもおすすめの方法です。
もうひとつ大切なのが掃除のタイミングです。
水洗いしたフィルターはしっかりと乾燥させる必要があるため、天気の良い日や、湿度が低い日を選ぶと効率的です。
室内で作業する場合も、窓を開けて換気をよくしながら作業を行いましょう。
最後に、掃除は無理のない範囲で行うことも大切です。
高所の作業や複雑なユニットの分解に不安がある場合は、無理をせず専門業者に相談するのも一つの手です。
積水ハウスでは、点検やメンテナンスを依頼できるサービスも用意されているため、必要に応じて活用するのもよいでしょう。
掃除の道具と準備がしっかり整っていれば、作業は格段に楽になります。
次は、実際の掃除手順について詳しくご紹介します。
各部位の掃除手順(給気口・排気口・フィルターなど)
積水ハウスの24時間換気システムを正しく維持するためには、給気口・排気口・フィルターといった主要部分の掃除を定期的に行うことが不可欠です。
それぞれの部位には異なる役割があるため、掃除の手順も少しずつ異なります。
ここでは、それぞれの掃除方法をわかりやすく順番にご紹介します。
まずは給気口の掃除からです。
給気口は外気を家の中へ取り込む入り口であり、最も外の空気と接触する部分でもあります。
外のホコリ、花粉、排気ガス、虫などが最初に通るため、非常に汚れやすい部分です。
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給気口のカバーを外します。
カバーは押し込み式やツメで固定されていることが多いので、無理な力をかけずに丁寧に取り外してください。 -
中に設置されているフィルターを取り出します。
ホコリが舞いやすいので、フィルターを取り出す前に周囲に新聞紙などを敷いておくと掃除しやすくなります。 -
掃除機でフィルターの表面についたホコリを吸い取ります。
ノズルが細いタイプだと網目の隙間にも届きやすく、効果的に吸い取ることができます。 -
汚れがひどい場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に10〜15分ほど浸け置きしてください。
その後、やさしく押し洗いし、すすぎをしっかり行いましょう。 -
しっかり乾燥させたあと、元通りにセットします。
湿ったまま戻すとカビの原因になるので、完全に乾いてから取り付けてください。
次に、排気口の掃除です。
排気口は室内の空気を外へ排出するための出口であり、料理の臭い、湿気、ホコリなどが集まりやすい部分です。
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カバーを外します。こちらもツメ式や回転式になっているものが多いです。
カバー裏にもホコリがたまりやすいので、しっかり確認しましょう。 -
掃除機でホコリを吸い取ります。
特にカバーの縁や溝にはホコリが固まりやすいため、ブラシを使って軽くこすりながら吸い取るときれいになります。 -
ブラシや布でカバー全体を拭き取ります。
水拭きする場合は、固く絞ったタオルを使いましょう。 -
取り外したカバーを元に戻します。
取り付けの向きが決まっていることもあるので、外す前に向きを確認しておくと安心です。
最後に、換気システムの心臓部とも言えるフィルターの掃除です。
これは給気フィルターと排気フィルターの両方が対象になります。
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フィルターを取り出し、まずは乾いた状態で掃除機をかけます。
片面だけでなく両面を丁寧に行いましょう。 -
汚れがひどい場合は、洗面器やバケツに中性洗剤を混ぜたぬるま湯を用意し、フィルターを10〜20分ほど浸します。
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ブラシで軽くこすりながら洗浄します。強くこすると破損の原因になるため注意してください。
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水でよくすすいだあと、完全に乾燥させます。
乾かす際は直射日光を避け、風通しの良い日陰で自然乾燥するのがベストです。 -
完全に乾いたことを確認したうえで、元の位置に戻します。
差し込み式や枠で固定するタイプなど構造に違いがあるため、取り扱い説明書を参考にしてください。
これらの掃除を3か月に1度を目安に行えば、換気システムは安定して動作し、室内の空気環境も清潔に保てます。
特に花粉の多い季節や湿度の高い時期には、頻度を上げて掃除することをおすすめします。
積水ハウスの換気システムは高性能であるがゆえに、定期的なメンテナンスが非常に重要です。
難しく感じるかもしれませんが、丁寧に行えば家庭でも十分に対応可能です。
大切なのは、「空気の通り道をきれいに保つ」という意識を持ち、日頃から気をつけておくことです。
フィルターの交換時期と選び方
積水ハウスの24時間換気システムを効果的に運用し続けるには、フィルターの掃除だけでなく定期的な交換が欠かせません。
フィルターは空気中のホコリや花粉、PM2.5といった有害物質をシャットアウトしてくれる非常に大切な部品ですが、使用を続けるとその性能は徐々に低下していきます。
適切なタイミングで交換することで、換気性能を保ち、快適な住環境を維持することができます。
では、どれくらいの頻度で交換すればよいのでしょうか?
フィルターの種類や住宅の立地条件、家族構成、季節などによって異なりますが、**一般的な目安は「1年に1回」**です。
特に積水ハウスが採用しているような高性能フィルターは、微細な粒子を捕まえる構造になっており、目詰まりしやすいため、1年を目安に交換することが推奨されています。
ただし、状況によってはもっと短いサイクルでの交換が必要な場合もあります。
たとえば以下のような条件に該当する家庭では、半年〜9か月ごとの交換が理想的です。
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幹線道路や工場の近くなど、外気が汚れやすい場所に住んでいる
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家族に花粉症やアレルギー体質の人がいる
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室内でペットを飼っている
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換気の流れが悪くなったと感じる(部屋のにおいが取れにくい、湿気がこもるなど)
こうしたサインが見られたら、交換時期が近い可能性があるため、すぐにフィルターの状態をチェックしましょう。
次に、フィルターの選び方について解説します。
積水ハウスの換気システムには、設置されているユニットの種類に応じた専用のフィルターが必要です。
まずは、お住まいの換気システムの型番を確認しましょう。
型番は多くの場合、換気ユニットの本体や、取扱説明書に記載されています。
その型番に対応したフィルターは、以下のような場所で購入することが可能です。
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積水ハウスのカスタマーサポートに注文
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専用メンテナンス業者またはリフォームショップ
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公式ECサイトや提携の通販サイト(例:楽天やAmazonにある専用ショップ)
正規品のフィルターは、性能が保障されており、サイズもぴったり合うため安心して使うことができます。
互換品や汎用品も市場に出回っていますが、フィルターの密度や素材が異なると換気システムに悪影響を与えることがあるため、基本的には純正品の使用をおすすめします。
また、フィルターにはいくつか種類があり、目的によって選ぶこともできます。
フィルターの種類 | 特徴 | おすすめの家庭 |
---|---|---|
標準プレフィルター | 大きなホコリや虫を防ぐ基本的なタイプ | 一般的な家庭、空気の汚れが少ない地域向け |
高性能フィルター | PM2.5や花粉などの微粒子もキャッチ | 花粉症やアレルギー体質の家族がいる家庭 |
防臭・抗菌タイプ | 臭いや菌の繁殖を防止 | ペットを飼っている、匂いが気になる家庭 |
また、交換した日付を記録しておくと管理がしやすくなります。
カレンダーアプリやスケジュール帳にメモしておくと忘れにくくなるのでおすすめです。
フィルターの交換は一見手間に思えるかもしれませんが、室内の空気の質を大きく左右する大切なメンテナンスです。
定期的にチェックを行い、正しいタイミングで交換することで、換気システム本来の性能を長く保つことができます。
積水ハウスの快適な住まいを維持するためにも、フィルター管理は習慣にしていきましょう。
プロに頼むべきか?自分でできるかの判断基準
積水ハウスの24時間換気システムは、住宅の中でも重要な設備のひとつです。
その掃除やメンテナンスを自分で行うべきか、あるいはプロの業者に依頼すべきか、判断に迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、実際に掃除やフィルター交換を行う上での「セルフメンテナンスの限界」と「プロに頼むべきケース」について、わかりやすく解説します。
まず、自分でできる掃除の範囲について見てみましょう。
以下のような作業であれば、多くの場合は家庭で対応可能です。
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給気口・排気口のカバーの取り外しと掃除
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フィルターの取り外しと水洗い
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フィルターの定期交換(純正品の取り付け)
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外部ダクトやフィルター周囲のホコリ取り
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掃除機や中性洗剤を使った簡易的な洗浄
これらの作業は、取扱説明書を見ながら手順を守れば、道具さえ揃っていれば比較的安全に行うことができます。
作業時間も、慣れてくれば1か所あたり10〜20分程度で終わることが多く、3か月〜半年に1度の習慣にすることで住まいの空気を快適に保てます。
しかし、以下のような状況に当てはまる場合は、プロの力を借りることを強くおすすめします。
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内部に手が届かない箇所の掃除が必要なとき
換気システムの内部配管や熱交換器など、機械部分にホコリがたまっている場合は、分解や特殊な掃除道具が必要になります。
無理に手を入れると部品の破損や誤作動の原因になります。 -
異音や異臭がする場合
ファンから異音がしたり、換気口からカビ臭さや焦げ臭い匂いがする場合は、内部にトラブルが起きているサインです。
原因特定には専門知識が必要となるため、早めに業者へ相談しましょう。 -
高所に換気口があり、安全に作業できないとき
天井付近や階段上など、高い位置に設置されている場合は、脚立を使っても危険が伴います。
転倒や落下のリスクがあるため、無理せずプロに任せましょう。 -
フィルターを交換したのに効果を感じないとき
換気の流れが悪い、室内がこもっている感じがする、というような場合は、フィルター以外の部分(ダクトやファン)に問題がある可能性があります。
自力では原因特定が難しいため、点検を依頼するのが賢明です。 -
時間や手間をかけたくない場合
忙しい家庭や高齢者の方が暮らしているご家庭では、メンテナンス作業そのものが負担になることもあります。
プロの手で定期的にメンテナンスしてもらうことで、安心感と時間の節約につながります。
実際に積水ハウスでは、「アフターサービス」「定期点検」「設備クリーニング」などのメニューを提供しており、専門知識をもったスタッフが換気システムの状態を確認してくれます。
特に築年数が10年を超えた住まいでは、劣化やカビなどの見えないトラブルが発生している可能性もあるため、一度点検を依頼してみるのもおすすめです。
では、プロに頼む場合、費用はどれくらいかかるのでしょうか?
作業内容によって異なりますが、換気システムのフィルター交換・内部清掃であれば1〜2万円前後が一般的です。
ただし、熱交換器の分解清掃やダクト洗浄が含まれる場合は、3万円〜5万円以上かかることもあります。
長期的な安心を得るための必要な投資と考えると、決して高い金額ではありません。
まとめると、日常的な掃除や簡単なフィルター交換は自分で対応し、内部構造に関わる作業や異常が見られる場合は迷わずプロに依頼するという判断が理想的です。
セルフメンテナンスと専門業者の力をうまく使い分けながら、積水ハウスの換気システムを末永く快適に使い続けていきましょう。
積水ハウスの24時間換気システムを清潔に保つポイント
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積水ハウスの24時間換気システムは、家の空気環境を整える重要な設備で、常に空気を循環・浄化しています。
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システムが正常に機能することで、花粉・PM2.5・湿気・臭い・カビなどを防ぎ、快適で健康的な住まいが実現します。
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給気口・排気口・フィルターにはホコリや汚れが溜まりやすく、3か月に1回の掃除、1年に1回のフィルター交換が推奨されます。
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掃除は掃除機・ブラシ・中性洗剤など家庭にある道具で可能。手順を守れば誰でも実施できます。
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高所作業や内部清掃、異音・異臭などのトラブル時にはプロの業者に依頼する判断も大切です。
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フィルターの性能や交換時期は種類や環境により異なり、純正品の使用が安心・安全です。
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積水ハウスの公式サポートや業者による点検・清掃サービスも活用可能。特に築年数が経過した住宅では積極的な利用がおすすめです。
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空気の質は家族の健康と直結。こまめなメンテナンスを行うことで、システム本来の性能を長く維持できます。
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面倒に思える換気システムの掃除も、慣れれば簡単。「空気の通り道をきれいに保つ」という意識が大切です。
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積水ハウスの快適な住まいの性能を活かすためにも、定期的な点検・掃除・フィルター交換を習慣にしましょう。